鉄斎美術館からのお知らせ

鉄斎の猫図

近代日本絵画において有名な猫といえば、日本画では菱田春草「黒き猫」(1910年、永青文庫)、竹内栖鳳の「班猫」(1924年、山種美術館)などがあげられるでしょうか。洋画家なら藤田嗣治の猫も魅力的です。

あまり知られていませんが、近代文人画の巨匠・富岡鉄斎も個性的な猫図を描いています。
「万巻の書」を所蔵していた鉄斎にとって、大切な書物をかじる鼠は悩みの種でした。かといって、大黒天の使いである鼠を、猫を飼って駆除することはなかったようです。そこで「正月初五日の金危々日に猫を描くと鼠を鎮めることができる」という中国の習俗に拠って、猫を描いて書物を守ったといいます。なんとも鉄斎らしい対処法ですが、さて効果のほどは?

現在、開催中の「鉄斎―文人多癖―」展の前期展示(~10月14日)では、初公開の《画猫談叢》(1914年)を紹介しています。後期(10月20日~11月25日)にも、鉄斎の猫の画(2図)がお目見えします。
猫好きの方は必見です!!

鉄斎美術館からのお知らせ