史料館

史料館特別展

第38回テーマ 「巧みの茶道具-春光庵茶具の内-」

会期 2018年4月1日(日)~6月28日(木)
時間 9:30~16:30
入館料 無料です。

元来、お茶は中国から伝わってきたもので、室町時代、茶道具は唐物(からもの)という華麗で高額な中国製の磁器が持てはやされていました。当時の茶道は「礼儀を重んじる」「相手に心を尽くす」ということよりも「高価な道具を如何に披露するか」に偏っていました。

こうした風潮に疑問を持った千利休は仏教でいう「質素倹約」の精神を重視し、それまでの茶道とは真逆の「侘茶(わびちゃ)」を完成させました。道具も質素で手になじむ楽茶碗を考案し、道具による茶道ではなく、茶道のために道具を使うことを考えたのです。こうして、茶道具は唐物から楽焼・古伊賀・信楽焼など素朴ながら風情ある日本製の陶器へと軸足を移して行きます。
しかし、江戸時代中期には再び、中国で流行した多彩で華麗な「金襴手(きんらんで)」「交趾(こうち)」などが人気となりますが、その後永楽家等が創意工夫を加え、日本の茶道に馴染む茶道具として定着し、現在に至っています。

今展は、当山茶室「春光庵」茶具の内、千利休により大きく変遷を遂げた桃山から江戸初期にかけての茶道具やその写しを中心に、その他 家元の「好み物」など、代表的な「巧みの茶道具」をご覧いただきたく開催するものです。