お知らせ一覧

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鉄斎美術館・宝塚市立中央図書館聖光文庫共催企画展「富岡文庫の世界-鉄斎・謙蔵父子の愛蔵本-」のご案内

12月2日(日)から開催される、鉄斎美術館・宝塚市立中央図書館聖光文庫共催企画展「富岡文庫の世界-鉄斎・謙蔵父子の愛蔵本-」(会場:宝塚市立中央図書館聖光文庫)のちらしが出来上がりました。

近代文人画の巨匠・富岡鉄斎と息子の謙蔵による富岡文庫は、昭和初期の売立で散逸するまで、質・量ともに日本屈指のコレクションとして、広く知られていました。富岡謙蔵没後100年を記念して開催される本共催展では、清荒神清澄寺 鉄斎美術館の所蔵に帰した父子の愛蔵本のうち、和漢の画譜、鉄斎の手沢本、謙蔵が中国から将来した拓本、典籍などをご覧いただきます。聖光文庫の図書を交えた「富岡文庫の世界」展をお楽しみください。

なお、展覧会初日(12月2日)には、第7回聖光文庫文化講座が開催されます。どんなお話が聞けるのか今からとても楽しみです。この機会をお見逃しなく!

展覧会名:鉄斎美術館・宝塚市立中央図書館聖光文庫共催企画展「富岡文庫の世界-鉄斎・謙蔵父子の愛蔵本-」
会期:2018年12月2日(日)~2019年2月7日(木)
開室時間:午前10時~午後5時 ※入場無料
休館日:水曜日・第2金曜日 年末年始(12月19日~1月3日)
会場:宝塚市立中央図書館聖光文庫 宝塚市清荒神1丁目2番18号(阪急宝塚線 清荒神駅前スグ)
電話:0797-84-6121

「鉄斎-文人多癖-」展、後期展示がはじまりました!

マニアックな展覧会としてご好評をいただいている「鉄斎-文人多癖-」展
10月14日(日)で前期展示が終了し、本日20日(土)から後期展示がはじまりました。
作品はがらりと変わり、《富士山図》屏風、《竹窓聴雨図》などの大画面絵画が会場を圧倒しています。
正面の壁面ケースに設けられた「東坡癖」の特集スペースでは、《東坡談図》画帖の全画面と西園寺公望の鉄斎宛書簡までをご覧いただけます。こうした画帖展示は、本展が初めての試みです。ポスターで注目を集めている、顔の形がハートの猫図もお目見えですよ!
さらに、鉄斎自らが書写した『指頭画説』、『等伯画説』、『蝦夷草紙図絵』、『古画備考』などの写本類は、鉄斎芸術を解き明かす書物として必見です。
是非ご来館ください!

昨年の秋のお茶会

今年も11月18日(日)に秋のお茶会(野点席)を開催いたします。

時間 10:00~15:00

場所 史料館前の広場

料金 300円(お菓子付き)

昨年は晴天の下、約530名の方に来ていただき、美味しいお茶とお菓子、美しい紅葉を楽しまれました。

テーブル、イスを用いた野点席ですので、難しい作法は要りません。

どなた様も、どうぞお気軽にお越しください。

 

大阪城天守閣「特別展 幕末・維新の人とことば」展に富岡鉄斎筆《聖者問答図》ほか2点を出品します

10月6日(土)から、大阪城天守閣内3・4階展示室において「特別展 幕末・維新の人とことば」が開催されます。清荒神清澄寺 鉄斎美術館からは、富岡鉄斎筆《奴図 大田垣蓮月歌賛》(1867年)、《聖者問答図》(1924年)、《大田垣蓮月宛富岡鉄斎書状》(1865年)を出品します。
「特別展 幕末・維新の人とことば」出品目録

幕末・維新という時代の大きなうねりのなかに、近代文人・鉄斎がいかに位置づけられるのか興味のあるところです。お近くにお寄りの際は、是非ご覧になって下さい。

展覧会名:「特別展 幕末・維新の人とことば」
会期:2018年10月6日(土)~11月25日(日)
会場:大阪城天守閣内3・4階展示室 大阪市中央区大阪城1-1
電話:06-6941-3044
https://www.osakacastle.net/

大イチョウのギンナン

朝晩は涼しくなり、境内にも秋の訪れが。

境内の中央にそびえる、樹齢推定400年、宝塚市天然記念物に指定される大イチョウが2本。

今年も、その大イチョウにギンナンの実が沢山なっています。

自然に落ちたギンナンの実は当寺職員が拾い集め、丁寧に洗って乾燥させ、袋詰めにします。

毎年、10月末~11月初にお札・ご祈祷などを受けられた方に、その袋詰めのギンナンを授与させていただいています。

秋のお参りの記念にぜひどうぞ。

お越しの際は頭上からギンナンが落ちてくる時がありますので、お気を付けください。

鉄斎の猫図

近代日本絵画において有名な猫といえば、日本画では菱田春草「黒き猫」(1910年、永青文庫)、竹内栖鳳の「班猫」(1924年、山種美術館)などがあげられるでしょうか。洋画家なら藤田嗣治の猫も魅力的です。

あまり知られていませんが、近代文人画の巨匠・富岡鉄斎も個性的な猫図を描いています。
「万巻の書」を所蔵していた鉄斎にとって、大切な書物をかじる鼠は悩みの種でした。かといって、大黒天の使いである鼠を、猫を飼って駆除することはなかったようです。そこで「正月初五日の金危々日に猫を描くと鼠を鎮めることができる」という中国の習俗に拠って、猫を描いて書物を守ったといいます。なんとも鉄斎らしい対処法ですが、さて効果のほどは?

現在、開催中の「鉄斎―文人多癖―」展の前期展示(~10月14日)では、初公開の《画猫談叢》(1914年)を紹介しています。後期(10月20日~11月25日)にも、鉄斎の猫の画(2図)がお目見えします。
猫好きの方は必見です!!

「鉄斎―文人多癖―」展、ギャラリートークを開催しました

9月22日(土)、「鉄斎―文人多癖―」展の前期第1回目のギャラリートークを開催し、中国文人の癖好、日本の畸人たちの風流、鉄斎自身の多癖を、名品を通してご紹介しました。お話をさせていただきながら個別の作品を見てゆきますと、本当に好きなことがあれば、それについて学ばなくてはならないことに気づかされます。
山懐に抱かれた清荒神清澄寺は、これから秋色に染まる季節を向かえます。秋の1日、「好き」の極意を鉄斎美術館で堪能していただければ幸いです。

学芸員による展示説明会の日程は下記のとおりです。
前期:10月6日(土)
後期:10月27日(土)、11月10日(土)

13時30分より約1時間のご案内を予定しています。
事前申込は必要ありません。お誘いあわせの上、ぜひご来館ください。

木額「聖光殿」と門標「鉄斎美術館」

「何と読むのですか?」
来館者をしばしば悩ませる鉄斎美術館の玄関に掲げられた木額「聖光殿(せいこうでん)」と、門標「鉄斎美術館」。どちらも原跡は、昭和を代表する書道家の一人で、清荒神清澄寺と縁が深い森田子龍(1912~1998)の揮毫になります。昭和50年(1975)の開館以来、来館者の皆様をお迎えしておりますが、木額「聖光殿」は長年の風雨にさらされ、劣化が進んでいたため、夏期休館中に修復を行いました。力強い書が復活し、再び皆様のご来館をお待ちしています。

「鉄斎―文人多癖―」展へお越しの際は、木額と門標にも是非ご注目ください!
また、史料館では9月28日(金)まで「森田子龍―心の書―」展を開催中です。あわせてお楽しみください。

石水博物館「川喜田半泥子と乾比根会」展に荒川豊蔵作品を出品します

9月21日(金)から、生誕140年記念特別展「川喜田半泥子と乾比根会(からひねかい)-豊蔵・休和・陶陽 陶友たちとの桃山復興-」が三重県の石水博物館で開催されます。
清荒神清澄寺からは、荒川豊蔵作の《黄瀬戸竹花入》と乾比根会に関わる記念碑的な作品《萩水指 銘からひね》を出品します。
三重にお立ちよりの際は、是非ご覧になって下さい。

展覧会名:生誕140年記念特別展「川喜田半泥子と乾比根会(からひねかい)-豊蔵・休和・陶陽 陶友たちとの桃山復興-」
会期:2018年9月21日(金)~12月2日(日)
会場:石水博物館 三重県津市垂水3032番地18
電話:059-227-5677
http://www.sekisui-museum.or.jp/

「鉄斎-文人多癖-」展、本日から始まりました!

本日初日を迎えた「鉄斎-文人多癖-」展
  
タイトルにある「癖(へき)」とは、特定の嗜好物に対する異常な執着、偏愛のことをいい、今日的に言いかえるとすれば、マニアやオタクにあたります。
本展では、王羲之の鵞癖、陶淵明の菊癖、李白の酒癖、陸羽の茶癖、蘇東坡の談鬼癖、米芾の石癖、倪瓚の潔癖などの中国の文人たちの癖好をご紹介するとともに、鉄斎が中国の文人や日本の畸人たちの非凡な精神に学んで、のめり込んだ癖好のあり様を、多彩な作品を通してご覧いただきます。

入り口ホールでは、呉昌碩筆の《曼陀羅窟書》扁額が皆さまをお出迎えします。
前期展示は10月14日(日)までです。是非ご来館ください!