鉄斎美術館からのお知らせ

鉄斎美術館からのお知らせ

「鉄斎の七福神」展、1月5日から開催!

日本で広く親しまれる七福神が、インド、中国、日本に起源をもつことをご存知でしょうか。
新春を飾る「鉄斎の七福神」展では、恵比須、毘沙門天、福禄寿等が弁財天を引き合って戯れる《七福遊戯図》をはじめ、大津絵に登場する外法(寿老人)と大黒天を描く《擬土佐又平筆法遊戯人物図》、中国の古典・絵画に拠った布袋、寿老人など、鉄斎が描いたユニークな七福神の姿を紹介します。

2019年は、清荒神清澄寺山内の鉄斎美術館別館「史料館」で鉄斎展を開催します。前期展は、201915日(土)から211日(月・祝)までです。
初詣の際は是非、鉄斎の七福神に会いに来てください!

「鉄斎-文人多癖-」展の出品目録を公開しました

「鉄斎―文人多癖―」展は、11月25日(日)に無事終了いたしました。たくさんの方にご来館いただき、ありがとうございました。

当館のホームページでは、過去10年分の出品目録をWEB公開しています。展覧会ページの「展覧会アーカイブ」に一覧を掲載していますので、是非ご活用ください。
最新の出品目録はこちら ⇒ 「鉄斎-文人多癖-」展出品目録PDF

なお鉄斎美術館「聖光殿」は、2018年11月26日より資料整理のため、休館期間に入らせていただきました。
次回展覧会は、鉄斎美術館別館「史料館」(入館無料)での開催になります。2019 年1月5日(土)から「鉄斎の七福神」展です。どうぞお楽しみに。

「関西文化の日」11月17日(土)、18日(日)は入館無料!

鉄斎美術館は、今年も11月17日(土)、18日(日)に開催される「関西文化の日」に参加します。
関西文化の日とは、関西一円の文化施設で関西の文化をもっと気軽に知っていただくために、11月の一定期間の入館料が無料になるイベントです。
当館では、現在「鉄斎-文人多癖-」展(後期展示)を開催中!
上記2日間は、鉄斎の代表作《富士山図》屏風、《東坡談図》画帖、初公開の《鎮国山帖》などの作品・資料を無料でご覧いただけます。この機会をお見逃しなく!

なお18日(日)は、清荒神清澄寺境内で秋のお茶会(野点席)を開催します(10時~15時まで)。
秋の一日、清荒神で芸術文化をお楽しみいただければ幸いです。

鉄斎美術館・宝塚市立中央図書館聖光文庫共催企画展「富岡文庫の世界-鉄斎・謙蔵父子の愛蔵本-」のご案内

12月2日(日)から開催される、鉄斎美術館・宝塚市立中央図書館聖光文庫共催企画展「富岡文庫の世界-鉄斎・謙蔵父子の愛蔵本-」(会場:宝塚市立中央図書館聖光文庫)のちらしが出来上がりました。

近代文人画の巨匠・富岡鉄斎と息子の謙蔵による富岡文庫は、昭和初期の売立で散逸するまで、質・量ともに日本屈指のコレクションとして、広く知られていました。富岡謙蔵没後100年を記念して開催される本共催展では、清荒神清澄寺 鉄斎美術館の所蔵に帰した父子の愛蔵本のうち、和漢の画譜、鉄斎の手沢本、謙蔵が中国から将来した拓本、典籍などをご覧いただきます。聖光文庫の図書を交えた「富岡文庫の世界」展をお楽しみください。

なお、展覧会初日(12月2日)には、第7回聖光文庫文化講座が開催されます。どんなお話が聞けるのか今からとても楽しみです。この機会をお見逃しなく!

展覧会名:鉄斎美術館・宝塚市立中央図書館聖光文庫共催企画展「富岡文庫の世界-鉄斎・謙蔵父子の愛蔵本-」
会期:2018年12月2日(日)~2019年2月7日(木)
開室時間:午前10時~午後5時 ※入場無料
休館日:水曜日・第2金曜日 年末年始(12月19日~1月3日)
会場:宝塚市立中央図書館聖光文庫 宝塚市清荒神1丁目2番18号(阪急宝塚線 清荒神駅前スグ)
電話:0797-84-6121

「鉄斎-文人多癖-」展、後期展示がはじまりました!

マニアックな展覧会としてご好評をいただいている「鉄斎-文人多癖-」展
10月14日(日)で前期展示が終了し、本日20日(土)から後期展示がはじまりました。
作品はがらりと変わり、《富士山図》屏風、《竹窓聴雨図》などの大画面絵画が会場を圧倒しています。
正面の壁面ケースに設けられた「東坡癖」の特集スペースでは、《東坡談図》画帖の全画面と西園寺公望の鉄斎宛書簡までをご覧いただけます。こうした画帖展示は、本展が初めての試みです。ポスターで注目を集めている、顔の形がハートの猫図もお目見えですよ!
さらに、鉄斎自らが書写した『指頭画説』、『等伯画説』、『蝦夷草紙図絵』、『古画備考』などの写本類は、鉄斎芸術を解き明かす書物として必見です。
是非ご来館ください!

大阪城天守閣「特別展 幕末・維新の人とことば」展に富岡鉄斎筆《聖者問答図》ほか2点を出品します

10月6日(土)から、大阪城天守閣内3・4階展示室において「特別展 幕末・維新の人とことば」が開催されます。清荒神清澄寺 鉄斎美術館からは、富岡鉄斎筆《奴図 大田垣蓮月歌賛》(1867年)、《聖者問答図》(1924年)、《大田垣蓮月宛富岡鉄斎書状》(1865年)を出品します。
「特別展 幕末・維新の人とことば」出品目録

幕末・維新という時代の大きなうねりのなかに、近代文人・鉄斎がいかに位置づけられるのか興味のあるところです。お近くにお寄りの際は、是非ご覧になって下さい。

展覧会名:「特別展 幕末・維新の人とことば」
会期:2018年10月6日(土)~11月25日(日)
会場:大阪城天守閣内3・4階展示室 大阪市中央区大阪城1-1
電話:06-6941-3044
https://www.osakacastle.net/

鉄斎の猫図

近代日本絵画において有名な猫といえば、日本画では菱田春草「黒き猫」(1910年、永青文庫)、竹内栖鳳の「班猫」(1924年、山種美術館)などがあげられるでしょうか。洋画家なら藤田嗣治の猫も魅力的です。

あまり知られていませんが、近代文人画の巨匠・富岡鉄斎も個性的な猫図を描いています。
「万巻の書」を所蔵していた鉄斎にとって、大切な書物をかじる鼠は悩みの種でした。かといって、大黒天の使いである鼠を、猫を飼って駆除することはなかったようです。そこで「正月初五日の金危々日に猫を描くと鼠を鎮めることができる」という中国の習俗に拠って、猫を描いて書物を守ったといいます。なんとも鉄斎らしい対処法ですが、さて効果のほどは?

現在、開催中の「鉄斎―文人多癖―」展の前期展示(~10月14日)では、初公開の《画猫談叢》(1914年)を紹介しています。後期(10月20日~11月25日)にも、鉄斎の猫の画(2図)がお目見えします。
猫好きの方は必見です!!

「鉄斎―文人多癖―」展、ギャラリートークを開催しました

9月22日(土)、「鉄斎―文人多癖―」展の前期第1回目のギャラリートークを開催し、中国文人の癖好、日本の畸人たちの風流、鉄斎自身の多癖を、名品を通してご紹介しました。お話をさせていただきながら個別の作品を見てゆきますと、本当に好きなことがあれば、それについて学ばなくてはならないことに気づかされます。
山懐に抱かれた清荒神清澄寺は、これから秋色に染まる季節を向かえます。秋の1日、「好き」の極意を鉄斎美術館で堪能していただければ幸いです。

学芸員による展示説明会の日程は下記のとおりです。
前期:10月6日(土)
後期:10月27日(土)、11月10日(土)

13時30分より約1時間のご案内を予定しています。
事前申込は必要ありません。お誘いあわせの上、ぜひご来館ください。

木額「聖光殿」と門標「鉄斎美術館」

「何と読むのですか?」
来館者をしばしば悩ませる鉄斎美術館の玄関に掲げられた木額「聖光殿(せいこうでん)」と、門標「鉄斎美術館」。どちらも原跡は、昭和を代表する書道家の一人で、清荒神清澄寺と縁が深い森田子龍(1912~1998)の揮毫になります。昭和50年(1975)の開館以来、来館者の皆様をお迎えしておりますが、木額「聖光殿」は長年の風雨にさらされ、劣化が進んでいたため、夏期休館中に修復を行いました。力強い書が復活し、再び皆様のご来館をお待ちしています。

「鉄斎―文人多癖―」展へお越しの際は、木額と門標にも是非ご注目ください!
また、史料館では9月28日(金)まで「森田子龍―心の書―」展を開催中です。あわせてお楽しみください。

石水博物館「川喜田半泥子と乾比根会」展に荒川豊蔵作品を出品します

9月21日(金)から、生誕140年記念特別展「川喜田半泥子と乾比根会(からひねかい)-豊蔵・休和・陶陽 陶友たちとの桃山復興-」が三重県の石水博物館で開催されます。
清荒神清澄寺からは、荒川豊蔵作の《黄瀬戸竹花入》と乾比根会に関わる記念碑的な作品《萩水指 銘からひね》を出品します。
三重にお立ちよりの際は、是非ご覧になって下さい。

展覧会名:生誕140年記念特別展「川喜田半泥子と乾比根会(からひねかい)-豊蔵・休和・陶陽 陶友たちとの桃山復興-」
会期:2018年9月21日(金)~12月2日(日)
会場:石水博物館 三重県津市垂水3032番地18
電話:059-227-5677
http://www.sekisui-museum.or.jp/